残念な展覧会

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新聞の展示会欄に「千葉県水彩展、第五回展 WATERCOLOR 千葉」という展覧会が載って、地元の会場なので行ってみることにした。松戸伊勢丹の9階にあるアートスポットという広いギャラリー

広すぎて個展を開くのは厳しいが、グループ展ならなかなかいい会場だと思っている。ただ、伊勢丹の一階からだと延々エレベーターを乗り継ぐことになる。なぜかエスカレーターは10階へ直通。これはいわゆるデパートの「ストロー効果」であろうな。どんな作品かもわからず9回まで上るのは結構疲れる。これで大したことがない展だったりすると徒労感だけ引きずって帰ることになる。祈るような気持ちだ。



伊勢丹の9階は時計や美術画廊や写真館などが入っていて、それらを通りすぎての端っこにある。売り場は閑散としていて店員の姿ばかりが目立つ。あちこちから「いらっしゃいませ」の声。ジーパンで来るような場所ではないなあとこそこそ足早に通り過ぎる。まちがって画廊にふらり立ち寄ろうものなら、美術年鑑をかかえて「美術部」の方がやってきて「お部屋に一ついかがですか、これだったら月9000円でお求めになれます」と電卓をはじきだす。当方いたって気が小さいので立ち去るのも一苦労だ。


やっと会場にたどり着く。

あれれという第一印象。
「ちっともWATERじゃあないやん!」




水彩らしい水々しい絵が並んでいると思ったら、一見油彩のようなカサカサな感じの大作が多いのだった。
近寄ってみれば確かにパネル張りの水彩紙に描かれてあるのだが、ガッシュなのかアクリルなのかわからないけれど期待していたのとはずいぶん違った。マットもなく、油彩用の額に入っているものもあって、団体名にあえて「水彩」「water color] とうたうのは違和感がある。





出品者らしい一団が先生らしき中年男性を囲んでなにやら話しこんでいた。講評会らしい。
先生はいろいろ感想を述べるが、作者らしい女性はそれに対して「私は実はこうしたかった、ああしたかった」と自作を解説するのだけどなかなか会話がかみあわない。

先生はもう苦笑いするしかない。どちらの気持ちもわかる気がする。こんな時だ、絵を教えることの難しさを痛感するのは。「ここはこうした方がいいですよ」「でも、私にはこう見えたんですよ先生」

そうかあ、あなたにはそう見えたのですねえ・・・・


「その見方がおかしいのです」とはなかなか言えない。ましてやデッサンをもっとやりなさいとも・・・

で、切り上げたくて「でも、線がきれいですね」とか「丁寧に描いていていいですね」なんか
お茶を濁してしまうことが何度あったか。^0^



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たくさんの絵を見てきての私の勝手な印象だけれど いま、絵を趣味にする人たちの8割は女性だろう。失礼だが、デッサンを飛ばして制作している人の絵は、頭のなかでイメージをこねくりまわして、青や紫で染め抜いたような色面で構成した絵が圧倒的に多い。だからか、画面はとても「饒舌」だが雰囲気ばかりで中身があまりないような気がしてならない。
見る人を疲れさせるような絵はいかがなものかと・・・・

まあ、先入観と期待感が強すぎたのかもしれないのだけれど。



そんな、とりとめないコトを考えていたら、心が渇いて来た。「水・・・水・・・・give me water!」






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この記事へのコメント

2014年11月09日 17:53
水彩画を期待して見に行った展覧会。
期待外れで残念でしたねぇ。
写真に写っている絵を見る限りでは、
自己満足的展覧会・・・・・と言うところでしょうかね
人を感動させる絵と言うのは難しいですねぇ。

以前「松屋銀座」へ「中島潔」の作品を見に行った時は
本当に感動して、
絵の前で何度も立ち止まって動けなくなりました・・・
2014年11月10日 15:54
中島 潔・・・えと
名前だけはどこかできいたことがあるような
調べてみます。
落語と同じで、演者が先に笑ってしまっては
お客さんは笑えないというのとおんなじだと思うのですよね。

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